2016年1月16日

Ⅲ-9 DPCに基づく急性期医療の適切な評価について

(1) 調整係数については、今回を含め、2回の診療報酬改定において段階的に基礎係数(包括範囲・平均出来高点数に相当)と機能評価係数Ⅱに置き換えることとされており、平成 28 年度改定においても、調整部分の 75%を機能評価係数Ⅱに置き換える等、必要な措置を講じる。
(2) 機能評価係数Ⅰ・Ⅱについて、以下のような見直しを行う。
  1. 出来高評価体系における「当該医療機関の入院患者全員に対して算定される加算」、「入院基本料の補正値」等を機能評価係数Ⅰとして評価する。
  2. 現行の機能評価係数Ⅱの7項目(データ提出指数、効率性指数、複雑性指数、カバー率指数、救急医療指数、地域医療指数、後発医薬品指数)に加え、診断群分類点数表で表現しきれない重症患者への対応を評価する「重症度指数」を導入する。また、現行の7項目についても、必要な見直しを行う。
(3) その他
  1. 請求の仕組みについて、精緻化・簡素化の観点から必要な見直しを行う。
  2. DPC 導入の影響評価に係る調査(退院患者調査)については、検討に資す
    る調査項目となるよう、簡素化を含めた必要な見直しを行う。

 

目次

平成28年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(現時点の骨子)

Ⅰ 地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点

Ⅱ 患者にとって安心・安全で納得できる効果的・効率的で質が高い医療を実現する視点

Ⅲ 重点的な対応が求められる医療分野を充実する視点

Ⅳ 効率化・適正化を通じて制度の持続可能性を高める視点