新患の来院予測を立て来院環境を整えるための医療ホームページ作成のポイント

患者さんが医療機関へ来院するきっかけとしては、現在ではインターネットでの検索を無視できません。
すでに通院されている方の他、患者予備軍の方もネット利用者が増えているというのはご想像の通りであり、検診後再検査を促された方、自覚症状で来院を希望される方、子供連れのお母さんもネットで検索をしてくることが予想されます。
従来は医療機関の広告宣伝規制もあり、口コミや立て看板が来院のきっかけでしたが、現在では医療ホームページは不特定多数への宣伝ではなく必要な方への情報提供の方法として欠かせないものであるとも言われています。
では、まず年代別の外来患者の推計をみてみましょう。
外来の来院状況
厚生労働省資料:平成25年度我が国の保健統計ー患者の動向より
こちらのデータからは外来患者の年代は0〜64歳がおよそ6割を占める結果となります。
では、その年代がどれだけインターネット利用しているかについては、下記の通りです。
- 20〜29歳:98.5%
- 30〜39歳:97.4%
- 40〜49歳:96.6%
- 50〜59歳:91.4%
- 60〜64歳:76.6%
総務省|平成26年版 情報通信白書|インターネットの利用状況より
新患来院予測
小児科・耳鼻科・皮膚科の場合
比較的に子供さんが多く、そのため来院のきっかけは、その親(20歳〜49歳)の世代の判断によるものであり、インターネット利用率がいずれも96%を超え、少子化により来院数も減少傾向にあることが予想されます。
内科系の場合
比較的に中年層(35〜64歳)が新患の可能性が高い領域と考えられます。
働き盛りの年代であり、生活習慣病なども含めて体調の変化が急に起こり、検診や健康診断、自覚症状により来院する可能性が高く、早期発見早期治療が望ましい世代であるといえます。
外科系の場合
全世代において関わる診療科も多いため、若年層や高齢者も含め新患となる可能性があります。
新患の来院環境の構築
ポイント①:病名情報が表示された医療ホームページ
現在は共働きも多く、時間も限られてしまい来院が難しい状況も考えられるため出来るだけ来院しやすい環境構築が必要となります。
来院しやすい環境構築においては、医療機関が患者に必要な情報を載せたホームページを持つ事が大前提となります。
自分の症状により考えられる病名がわかったとしても、その病名がどの診療科に行けばよいのかというのは患者にはわからないからです。
例として、「痛風 診療科目」と検索しますと結果はこのようになります。
このため、新患に来院環境を構築するためには、医療機関で取り扱っている病名を表示することが必要です。
その病名は電子カルテやレセコンから病名データを取り出すことで記載が出来ますので、患者からすると安心して来院が可能にもなってきます。
医療費削減が課題であり、医師不足も叫ばれている現状において、出来るだけ専門の医療を受ける事が今後は重要視されてくる可能性も高く、準備として整えておく必要があるのではないでしょうか。
ポイント②:気軽に受診出来るための待合時間の短縮
働き盛りや子育て世代においては時間が限られてしまい来院がしにくい状況にあります。
早期発見・早期治療を目指す医療では、検診や健康診断により再検査が必要な方に受診を促す事は出来ても、来院する時間の確保までは出来ません。
また、自覚症状や子供の病気が発生した場合においては、すぐに行きたいところですが、待合室が混雑していることで来院を諦めてしまうことにもつながってまいります。
患者は行きたい時にすぐに受診出来る環境を望んでいるのですが、医療機関も忙しいため、患者に合わせて診察をすることは難しい状況となります。
しかし、患者が症状検索→候補病名で検索し、医療機関のホームページに辿りついた時に、そのホームページに現在の待合状況がひと目で分かる事ができれば受診する確率は高くなってくるのではないでしょうか。
※詳細はこちら⇒待合可視化システムMierun
このように表示することにより、実際に来院しなくても仮受付を電話で済ますことができれば、予測された時間に来院することでスムースな受診が可能となります。
これは医療機関側においても院内感染、駐車場の混雑、患者への気遣い、診察への焦りなど、待合室が混みあうことで発生するその他のリスクを軽減することにつながります。
弊社では医療ホームページを制作するにあたり、以上の点を重要視し、医療機関と患者さんのベストマッチングな環境構築をさせて頂きますので、是非ご依頼下さい。
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