クラウド型へ移行|WindowsServer2003サポート終了で考える電子カルテ市場

マイクロソフト社がWindowsXPのサポート終了したのは記憶に新しいところですが、今回またサポート終了の話題が持ち上がっています。
「Windows Server 2003」のサポート延長終了が2015年の7月15日(日本時間)となり、システムの入れ替えをしなければならない状況が刻一刻と迫ってきています。
クライアントパソコンのWindowsXPが終了している事から、また今回の診療報酬改定により、もうすでにシステムを一新している医療機関が殆どかもしれませんが、まだ変更されていないケースもあるのではないでしょうか?
そもそも、複数台のPCを使用した連携システムにおいて、核となる親機(Server)は通常のPCのOS(WindowsXPや7など)よりも大がかりな処理能力が必要となる為、OS自体が違い、またハードスペック(CPUなど)も高機能である必要があります。
その為、かなりの費用がかかってまいりますので、今回のシステム変更については頭を抱えている医療機関は多いでしょう。
電子カルテやレセコンのソフトは、OSの特性を活かしたシステムである為、OSが変わるたびに変更をするという依存型であるのは否めないところです。
その分OSのスペックが上がる事で、ソフトも開発が進み、さらに便利な機能をもたせたバージョンアップが可能となりますので、初めて導入される医療機関はより便利さを感じているところではないでしょうか?
『保守料を払っているのに買い替えで負担するのは理解できない!』
このような意見をお持ちの医療機関は多いですね。
毎月ソフトやハード保守料を払っているにもかかわらず、買い替えでリース代も払わないといけないという事から納得出来ないとお嘆きかもしれません。
こうなると『わざわざ高いコストを掛けて導入する意味はない』と電子カルテの普及が急速に進まない理由とも考えられます。
しかし、現在はクラウドの時代となりました。
インターネットを利用し、クラウド(雲の中)のサーバーにアクセスをしてデータ保管やソフトライセンスを保有し、iPad等を利用したりと、どこからでも運用可能なシステムです。
サーバーの設置費用が掛らないという合理的な仕様により、また在宅医療が今後重要視されている背景や医療連携が促進されている事もあり、このクラウド型の電子カルテシステムが急速に普及すると見られています。
では、電子カルテメーカーは現在どのような方向性となっているのでしょうか?
クラウド一体型電子カルテ(ご参考)
富士通
クラウド型電子カルテシステム
HOPE Cloud Chart(ホープ クラウドチャート)
時代は、システム導入から、サービス利用へ。
長年培ってきたノウハウや運用の標準化を進めてきた富士通だからこそできるクラウド型電子カルテシステムHOPE Cloud Chart。
万全な災害対策・セキュリティ対策が施された富士通のデータセンターを利用することにより、安心してお使いいただけるクラウド型電子カルテシステムHOPE Cloud Chartをご提供します。
診療情報のさらなる共有を推進し、地域と一体となった医療を実現するための基盤となる院内ICT化を強力にサポートします。
詳しくは⇒こちら
セコム
他社とは違う!【 クラウド型電子カルテ 】
クラウド型(セコム) 対 C/S型(他社)
クラウド型は院内に高額なサーバーを設置せず、ネットワークを介して利用します。
クラウド型は最新のソフトウェアを常に利用できます。(古くなりません)
クラウド型は煩雑なシステムの管理から利用者が開放されます。
クラウド型はPCの増設や利用範囲の拡大が容易に行えます。
詳しくは⇒こちら
NTT東日本
診療所向け電子カルテ
「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」
手書き感覚の自由な操作性で、簡単に電子カルテを利用できます。
データセンターで電子カルテデータを一元管理・保管するので災害対策や危機管理上の備えになります。
詳しくは⇒こちら
NEC
MegaOakSR for SaaS
小規模病院向け SaaS型電子カルテサービス
SaaS型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」は、NECのデータセンターに診療データを保管することで安全性を確保しながら電子カルテの利用が可能なサービス型の商品です。
詳しくは⇒こちら
株式会社テクノプロジェクト
レセプト対応電子カルテのCIMA Chart
CIMA Chartはクラウド方式により、いつでもどこからでも使える電子カルテです。
診療情報は高度なセキュリティを備えた医療専用のデータセンターにあるので安心してお使いいただけます。
詳しくは⇒こちら
Orca連携可能電子カルテ一覧(院内サーバー型、クラウド型まとめ)
入院機能あり
- MALL(Medical Information System for ALL)(株式会社パシフィックシステム)
- Aits Order 病院様向け電子カルテ(有限会社エイトス)
- 電子カルテe-Clinic(株式会社ポテト)
- REMORA(株式会社ピーエスシー)
- RACCO(システムロード株式会社)
- 電子カルテ Dr.CREDO(株式会社クレドメディカ)
- MICS Carte(株式会社アイレックス)
- WATATUMI(株式会社コア・クリエイトシステム)
- DS KARTE(大新技研株式会社)
- Medical Studio(NDソフトウェア株式会社)
- ハニカム(ハニーバリー株式会社)
- 産科婦人科電子カルテ「f カルテット」(株式会社ニューウェイブ)
- 複数施設対応Web型電子カルテ OpenNetKarte(情報技術開発株式会社)
- MalsCarte マルスカルテ(北洋情報システム株式会社)
無床診療所向け(外来機能のみ)
- Doctor’sDesktop(株式会社シィ・エム・エス)
- e-医キット mRec+(株式会社久保田情報技研)
- Macで動く電子カ ルテシステム「WINE STYLE」(株式会社SJI)
- 診療所向け電子カルテ FutureClinic21 (東日本電信電話株式会社)
- m-WAVE(株式会社デジタル・オフィス)
- @homeDr.「アットホームドクター」(株式会社ファルコバイオシステムズ)
- OpenDolphinPro(ライフサイエンスコンピューティング株式会社)
- かるてみらい(株式会社シーエッチエル)
- Dr.Pen Liteスタートパック(株式会社ヤマダ電機)
- Dopanet Doctors(株式会社エムアイユー)
- TRITON(三栄メディシス株式会社)
- Dr.電カル(株式会社メディクラーク)
- Dr.HandzPen(アイサンテクノロジー株式会社)
- 在宅医療対応電子カルテmovacal.net 「モバカルネット」(NTTエレクトロニクステクノ株式会社)
- タブレット手書き電子カルテSMRT(株式会社シーダース)
- 精神科、メンタルクリニック向け電子カルテ「Weby」(株式会社ベネフィックス(日本光電グループ))
- クラウド型電子カルテ「Unitea α-CIS」(コニカミノルタヘルスケア株式会社)