バイラルマーケティングとバイラルメディアについて

バイラルマーケティングとステルスマーケティング
先日、英語でメッセージを頂きました。
”I hope your knowledge goes viral so a lot of people can see what the real problems are in this problem.”
これを翻訳サイトで翻訳すると
”私は、多くの人々がこの問題中の実際の問題の状態を見ることができるように、あなたの知識がウイルスになることを望みます。”
このまま読むと、『知識がウィルス扱いされた!!(涙)』と思う内容なのですが、ウィルスと訳された単語”viral(バイラル)”は『ウィルス感染のように素早く広がる』という意味で用いられています。
この”viral(バイラル)”の意味を用いて素早く広く宣伝する方法を『バイラルマーケティング』と呼び、海外のIT先進国では浸透しているようですが、日本においてはまだ広く知られていません。
バイラルマーケティングとは
製品やサービスに関する「口コミ」を意図的に広め、低コストで効率的に商品の告知や顧客の獲得を行なうマーケティングであり、影響力のあるインフルエンサーなどにより間接的に宣伝する手法。
SNS等でインパクトのあるコンテンツを『アイキャッチ(動画や静止画像)』と『セールスコピー』で紹介し、拡散しやすくする事で”viral(バイラル)”的な効果を生み出す狙いがあります。
SNSをしていると、面白いものやインパクトのあるアイキャッチがあると共有される傾向が強く、ついシェアをしたくなりますが、唯の『いいね』ではなく、紹介記事(セールスコピー)をコメントとして記入し、共有する方も多くみられます。
このようなシェアをしてくれる影響力のある人たちをインフルエンサーと呼び、テレビのニュースでいうとアナウンサー的な役割があると考えられます。
シェアを受けた方もそこに報酬関係がないであろうことから、素直にそのインパクトコンテンツを読み、共感しやすく、さらにシェアが広まる仕組みです。
最近では、バイラルメディアといわれる、whats(ワッツ)やdropoutなどの国内サイトもあり、なにかしら目にした方も多くいると思いますが、各コンテンツには、『Facebookでシェア』や『ツィートする』というボタンが設けられ、満足度が高ければ、ボタンを押すというSNSのネタ探しにはもってこいのサービスメディアとして利用も多いようです。
ステルスマーケティングとは違うの?
ステルスマーケティングは『ステマ行為』と嫌悪される手法で、最近ではリスクの高い手法であると考えられています。
以前問題となった、ペニーオークション詐欺事件は、有名人のブログで報酬の見返りに詐欺的な製品やサービスを紹介した行為をステマとして広く知られることとなりましたが、テレビ等でもサクラを用いてあたかも人気があるという捏造に近い発信をしたりなど、『こっそりと消費者に広告だとばれないように広告すること』として正当性のない誤認を与える宣伝手法とされています。
現在では各国によって異なりますが、消費者に誤認させるという問題や、金銭の授受の有無などで規制対象や違法行為となる国もあるようです。
このようなステルスも目の肥えた人からはバレバレな行為であり、最近のテレビコンテンツの信頼もどんどん落ちていく事につながっているのかもしれません。
ステルスはバイラルの一手法
マーケティング手法としては、影響力をもつ人(有名人・インフルエンサー)が多くの人へと宣伝し、素早く広がる手法というのは同じなのですが、事実を紹介するのか、捏造の手助けをするのかの違いと解釈されます。
そういう意味では、ステルスマーケティングはバイラルマーケティングを悪用した一手法となります。
口コミを広げる際に影響力のある人の発信が大前提となるわけですが、SNSでは知らず知らずのうちに捏造の加担にもなりかねません。(※有名人がシェアしているからと信頼しきって、内容を確認もせずにシェアすると加担に手を染める事になりますのでご注意ください。)
現在は有名人も捏造を加担する行為となれば信用を失うリスクがある為、真実を見極めるか、又は宣伝である事を公言しての発信をしているように思えます。
バイラルメディアは影響力を拡大していくのか?
バイラルメディアについては先ほど少し触れましたが、共有ボタンが用意され、『面白かったらシェア』という解りやすい形式が受け、各カテゴリーごとに動画や静止画像がまとめられ、観たい時に観れるという便利さと情報をまとめて得られる簡潔さがあり、人気となってきているようです。
これらはやはり、優れたコンテンツと興味を引くアイキャッチとセールスコピーが無いと人気は出ませんので、その辺を特化したサイト作りとなっています。
テレビ番組にステマが多く感じられ、視聴者離れが深刻化する中、取って代わる新しいメディア形態であるのかもしれません。
バイラルメディアは、いわゆる動画や静止画像のまとめサイトと捉えられますので、良いコンテンツだけを見つけてリンクする手法に、毛嫌いされる(Googleにも?)可能性もありますが、検索表示狙いではなく、新規獲得はSNS、リピートはRSSなどの新着登録やお気に入り登録で獲得という作り方が主流のようです。
このようなSEO検索表示以外の宣伝手法が育っている中、企業でのWebマーケティングは、SNSを利用した宣伝の為に、コンテンツとして影響力のある動画や静止画の作成と、インフルエンサーも必要となってきますので、アウトソーシングか自社で行うか、環境の構築も考えている企業もあるかと思います。
社内に静止画をアレンジするスマホアプリやYoutubeでの動画カスタマイズ等の知識を有した人がいれば、あとはSNSでの拡散方法を模索すればよいのですが、これもなかなか難しいところです。
Facebookは個人名登録が前提の為、しがらみが多く、自社の企業宣伝には向かないところですが、Google+はペンネームで良く、友達申請もフォローという形で、特に承認の必要が無い事もあり、繋がりは広がりやすいように思います。
特にコミュニティというサークルに参加する事により、共通する話題がコミュニティで発信されるため、情報としては得やすい環境が整っていますから、まずはGoogle+に登録する事をお勧め致します。