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2014年7月4日

1/4インチのドリルのマーケティング理論とホームページ

マーケティングと言えば、1/4インチのドリルの話が有名です。

これは、ドリルメーカーが1/4インチサイズの穴を掘れるドリルを作り、市場に出したところ、かなりのヒット商品になった話です。

製造メーカーは、売れた理由を『性能が良いから』と考えていました。

しかし、実際に売れた理由は、1/4インチのドリルを買いたいと思った消費者は、ドリルを探していたのではなく、1/4インチサイズの穴が欲しかったというものでした。

理由はどうあれ、結果売れたのだから良いじゃないかというオチではなく、この話がマーケティングにおいて引用されるのは、『顧客ニーズ』をしっかりと見定めることの重要性があるからなのです。

この1/4インチサイズの穴が欲しかったというニーズを知らなければ、もっと良いドリルを作ろうとドリルの性能を追求した新たなチャレンジとなってしまいます。

そう、顧客ニーズとは全く違った方向性へと突き進んでしまうのです。

しかし、このニーズをさらに踏み込む事で、次のステップのヒントが出てきます。

日曜大工で使用したいユーザーが、適したサイズの穴として1/4サイズを求めていた


・穴がある木材を製品化

⇒木材加工技術を持つ住宅建材メーカー
(発想の転換)

・違うサイズのドリルパーツも開発

⇒顧客が求めていないかも
(付加価値)

・1/4サイズの穴を開ける事に特化した商品の開発

⇒分厚い板にも対応
(特化型)

など、ニーズにあった方向性を捉え、無駄のない戦略を立てる事が出来るのです。

企業は、市場に対し、どうしても自分たちの都合を押しつけようとしてしまいがちです。

この事で、消費者ニーズとのズレを生じさせ、無理やりにでも売ろうとして安く販売したりなど、あらぬ方向へと行ってしまい、戦略ミスでは済まされないような事も起きてしまうのではないでしょうか。

このことから、マーケティングは企業戦略には必要であると捉えられ、顧客ニーズをリサーチし、その後、分析・戦略を行っていく事が方向性を正し、無駄のない経営を産んでいくと考えられています。

これは、ホームページ作成でも同様な事が言えます。

企業は自分たちの商品やサービスを押しつけるような形で記載していますと、顧客が検索するであろうキーワードを無視したコンテンツとなってしまいます。

しかし、なぜ自社が支持されているのかを顧客の立場で分析をし、自社のサービス・商品・顧客へのメリットなどを解り易く丁寧に表現する事で、顧客のニーズが拾えるホームページとなってきます。

ホームページに記載した一つ一つのキーワード(1/4インチにあたるもの)がそれぞれの顧客を導き、さらに細かいキーワードが出てきて、新たなニーズをキャッチする事が出来るのです。

これが、自社でホームページを作成・運営することのメリットなのです。

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